トラ猫タイガーリリーからまさかの友達申請

ある日の夕方、庭に水をまいているとタイガーリリーが目の前を横切って行く。

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トラ猫「タイガーリリー」のお出かけ

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 玄関のドアを開けたら、道をはさんでトラ猫が小走りでやってきた。お互いに目が合ってしばし立ち止まる。このネコは二週間ほど前、木に登ってリスを追いかけていた猫だ。となりの親父さんの説明では、斜め向かいの飼い猫でときどき外を出歩いているらしい。私が一歩前に進むと踵を返して自分の家に向かって駆け出す。そして私との安全な間合いを取ると、じっとこちらを観察している。なかなか賢いネコである。せっかくだからと家の中に戻りカメラを持ってきて撮らせてもらった。今日もまたリスでも追いかけるのだろうか。それに...

今日もお出かけかなと見ていたら、私に気が付いてこっちに向かってくる。警戒心の強いネコだし、こっちはホースで水をジャバジャバ出しているし、逃げて行くだろうと思ったらなんと近づいてくる。

「いや待てって、足濡れるよ」

やっぱり濡れた芝生を数歩あるいたら、大きな通りに向かって駆け出して行った。ちょっと心配になったので後を追いかけたらどこにも居ない。さすがにすばしっこいなと振り向いたら植え込みの間から出てきて「うわっ」

「えっつ、ホントにこっちに来るのか」

まずは手の匂いを嗅いでもらってご挨拶、そしたらいきなり「ゴロニャーン」と来た。なんとタイガーリリーはとっても愛嬌の良いネコだった。

結局この日は日が暮れるまで一緒に遊んで自分の家に帰っていった。次はいつ会えるかと楽しみにしている。