立ちゴケってバイク乗りなら誰でもあるよね、そーだよね!
立ちゴケしてSR500のブレーキレバーを折ってしまった。
ほら、ほんのちょっとした事でバランス崩して「コテン」てなること、バイク乗りなら誰だってあるよね。えっ違う?
狭い場所で切り替えそうとしたら、小さな段差にハンドル取られてガシャン。サイドスタンドを出したつもりが中途半端でガシャン。バイクから降りようとしたら荷物に足が引っかかってガシャン。
「しまった」ととっさに引き上げようとしても時遅し、鉄の塊は貧血の少女のように無言のまま地面に傾いてゆく。そんな悲劇!
そもそもバイクのブレーキとクラッチレバーって外に出っ張りすぎである。
このSRもバーエンドが無かったら完全に外側にある。もちろんバイクがいつも真横に倒れるわけじゃないけれど、できればハンドル幅より内側に納めたい。
以前250のオフロードバイクに乗っていたときは、指二本分を残して両方のレバーを短く切って走っていた。
山道で転んでしまったとき、レバーの端っこが折れたり曲がったりするくらいなら問題ないが、根元から折れてしまうとそこから先は身動きが取れなくなってしまう。
最近のバイクはもともとショートレバーだったり、根元が折れる前に端っこが折れるように切り込みが入っていたりする。この際だからコケたときの対策として両方のレバーを短くしようと思う。
というわけでレバーを交換するのではなく、カンタンな工具を使ってカスタムパーツに変身させたい。この写真が比較写真のビフォーとなる。
まずは指三本のところから金ノコを使ってカット、アルミだから簡単に切れる。
頭の中でイメージを描きながら、ヤスリを使って地道にカーブを作る。
もちろんクラッチレバーも同じ形に削る。
ヤスリ掛け→耐水ペーパー220から320番→スカッチブライトの順番で表面を仕上げる。
ポリッシュしてピカピカにしようかと思っていたが、このままの渋いマットシルバーで完成。もし酸化で変色しても、スカッチブライトでゴシゴシすればすぐにこの状態になる。
これがビフォーアフターのアフター写真!
元がノーマルパーツには見えないし、違和感もそれほどないと思う。
立ちゴケして折れたレバーを削ったなんて誰にも分からないだろう。
さて工具を片づけ、雨上がりの空の下でタンクにワックスをかける。
朝晩はまだ少し肌寒いが、南カリフォルニアの空はすっかり春である。