グーグルマップで迷い込んだモノクロームな街角
その日、ナビの示すロスアンゼルスまでのルートは、いつものコースとはまったく別だった。
きっと渋滞をさけるためにそうしているのだろう。リアルタイムなグーグルマップはいつだって正しい。そんな風に自分を説得しながら目的地に近づいているはずなのに、寂れた風景と人のいない工事現場に少し不安がつのる。
落書きなのかストリートアートなのか分からない建物の横を走りながら「あの店少し変っている」と気になり道路わきに車を停める。
その小さな店は、ホコリっぽい通りにひっそりと佇んでいて、営業している様子はなかった。店の窓には倉庫で使うパレットのデザインが施されていて、つぎはぎだらけのドアはまるで貨物列車のようだ。
こういう手作り感のある店構えはいいよなとシャッターを切る。中は見えない。カフェだろうか、それともプールバー?
調べてみるとビール・ブリューワーらしい。陽が傾けばどこからともなく人が集まってくるのだろう。気まぐれなグーグルマップで遭遇する街歩きもいいものである。
10月に入って夜は肌寒くなってきた。
投稿者プロフィール
最新の投稿
国を離れて日々雑感2022.12.04電気自動車がホントにエコなのかなんてどーでもよくて、持続的に使える移動手段なのかが見えてこない
日記・コラム・つぶやき2022.11.16色々とネコのおかげなのかもしれない
スローdays2019.02.01雨とネコと
国を離れて日々雑感2019.01.14初めて自転車に乗れた日から憧れの北海道へ、そして