インスタグラム「ハイパーラプス」カメラの手振れ補正がスゴイ!
【それほど評価が高くなくて、使っている人も少ないハイパーラプス】
インスタグラム関連のアプリで「ハイパーラプス」と言うのがある。一年くらい前にダウンロードして何回か使ってみたけど、ハイパーラプスで動画を撮る機会ってそんなになかった。それに倍速にして書き出した動画は微速度撮影というより、ただの早送りといった感じで、画質的にもそれほどきれいじゃない。夜間撮影の感度も十分とはいえない。まあ、無料のアプリなのであまり期待するのもよくないと思う。
ところが手振れ補正がとても自然でブヨブヨした感じがほとんどない。画角もそれほど犠牲にはなっていない。これってハイパーラプスじゃなくて、普通に一倍速の動画撮影の方が向いているのではないかと試してみた。
週末にたまたま出かけたショッピングセンターの横で「恐竜ダッシュ」という子供向けのマラソン大会が開催されていた。それでハイパーラプスを起動したiPhoneを使って撮影したのがこれ。
全編に渡ってiPhoneを手で持って撮影。走る車からフリーウェイを撮ったときは両手だけど、歩き撮りも横にカメラを流すときも片手だけ。チアガールを高位置から撮ったシーンはiPhoneを右手で高くあげて、ちょっと下に向けながらゆっくり歩いている。若干斜めに傾いていたり、段差でよろけてブレることもあるが、それほど違和感はないと思う。
ヌルヌルと流れるような映像を撮るには、ステディカムやグライドカムといった撮影機材が必要だけど、気軽にiPhoneだけで撮りたい場合はこれで十分だと思う。私は普通にスタスタ歩いていたけど、忍者歩きすればもっと滑らかに撮れる。
ただしいくつか問題があった。
まず一度録画が始まると光量(絞り)調整をしてくれない。撮影開始時の絞りがそのまま続くので暗い場所から明るいところへ、あるいはその逆の場合、画面が明るすぎたり暗すぎたりする。
次に撮影した動画は必ず書き出し(レンダリング)しなくてはいけない。後でまとめて書き出せるようではあるけど、撮影時間が長くなるとiPhoneに負担がかかりそうな気がする。結局ワンカット撮るたびに書き出しするのだけど、その待ち時間が結構ストレスになる。
それから書き出しする際に1倍速から12倍速までの設定を選ぶのだが、間違って1倍速以外を選んでしまうと二度とやり直しができない。
そして最後にバッテリーの消耗が激しいので長時間撮影には予備電源が必要。
まとめるとiPhoneの既存の手振れ補正に満足してなくて、公園で遊んでいる子供や旅先の風景をちょっと映画風に撮りたいなと思う人におすすめ。ちなみに理由は分からないが、景色を撮るときなどフェイスレンズ(自撮)を選んでiPhoneを裏返して撮影すると通常カメラより広角画面になる。