1980年型SR500 リアショックアブソーバーの修復(分解と現状チェック)
可動しているSR500は、元のオーナーが社外パーツのショックアブソーバーをつけてあるので、できればオリジナルパーツに戻したいと思っている。それでパーツ用のSR500からこれを取り外してきた。ショックアブソーバーは消耗品なので、もしこれが使えないのなら新たに買うことになるのだけど、日本のSR400で程度のよい中古が手に入るのであまり深追いはしない。まずは使えるかどうかの判断をしたい。
まずは分解してコンディションの確認。スプリングコンプレッサーをもっていないので、身近にあるものでスプリングを取り外す。用意するのは太目のドライバー二本とホースクランプ。二本のドラバーを向かい合わせて、アブゾーバーのシリンダーを傷めないようにクランプで軽く留める。
二本の角材と適当な板切れをシーソーのように組む。あとはその上に座り、テコの原理で角材を押し下げるだけ。
お尻でストロークを調整しながら角材を押し下げる。指を挟まれると大変なのでラジオペンチでストッパーを取り除く。この作業は二人でやった方が安全で簡単だろう。
パーツの並べ方がメチャクチャだけど、分解したパーツは全部でこんな感じ。
まずスプリングのストッパー、サビでメッキが浮いている。
キャップの外側は磨けばどうにかなるけど、内側のサビはかなり進行している。
それに穴も開いてるし、端っこが切れている。
スプリングの調整リングは、油汚れとサビが少し。
スプリングの外側は良好だけど、内側全体にサビが広がっていて一部はメッキが剥げている。
最も気になるアブゾーバーは、フルストロークでダンパーが効いていた。さびを取り除いてリペイントすればまだ使える。35年前のものなのでスカスカだと思っていたけど、カヤバさんすごい。このまま修復作業を続行。