気合入れて手押し式芝刈り機「エコは疲れるんだよ」

これまで使っていたエンジン式の芝刈り機が壊れたので、これを機に手押し式の芝刈り機を使うことにした。「これからはエコの時代だ」って気合を入れて買ってきたのがこれ。

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とってもエコな人力芝刈り器

アメリカでこのタイプは50年か60年代あたりに使われていたらしい。バック・トゥ・ザ・フューチャーでマーティーが過去にタイムスリップしたシーンでチラッと出てくると言えば分かると思う。

ちなみに電動芝刈り機を使っている人はたまに見かけるが、このタイプをみかけることはない。うちのご近所で使っている家庭は皆無。でも近くのホームセンターに行けばまだ売っている。

この芝刈り機とってもシンプルで軽い。(安っぽいて言うな) 英語では「Push Reel Mower」と呼ばれていて、最近ではわざわざ「ノンエレクトリック」と説明しているメーカーもある。きっとモーターで動くと勘違いして買ってしまう客がいるのだと思う。とにかくこれは人力、ガソリンも電気もいらない。

それでエンジンもモーターもバッテリーも要らないので、安く買えるのかと言うとそうでもない。このタイプは幅が小さいので50ドル前後だが、ちゃんとしたものを買おうとすると100ドル以上はする。しかしその予算があれば中古か小型のエンジン式が買えてしまうから使う人はほとんどいない。

それにアメリカの庭は、玄関前に広々とした庭があり、家の後ろにはテニスコートのような裏庭があったりするので、とてもじゃないが人力なんて今時ムリ。その点我が家は小さな前庭だけなので今考えれば、なぜエンジン式を使ってきたのかと反省したい。

今回、動力が云々だけではなくて、とにかくメンテが不要で壊れても廃棄処分に困らないものを使いたかった。手押し式はその点簡単な仕組みだし、たまに刃を研ぐだけなのでトータルでエコだと思っている。

 

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さて、これが作業開始前の庭。しばらく放置していたのでかなり伸びてしまっている。 3週間くらいでこんな感じになる。これ以上手をつけないでいると、ご近所からクレームが来るのでどうにかセーフ。

 

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「作業開始!」この芝刈り機って草が伸び過ぎるとちゃんと刈れない。 伸びた芝の茎の部分が回転刃に巻き込まれる前に押し倒されてしまうのでこの有様。 だから本来は少し伸びたらこまめに刈り取らなくてはいけないってこと。 ものぐさな人間には向いていないのかもしれない。

それに意外と体力がいる。回転刃そのものはサクサク刈り取ってくれるが、前に進むときの両脇のタイヤの回転を刃に伝えているので、自転車で言うと重いギアで坂道を登っている感じ。だからそのうちに息切れしてめまいさえ感じてくる。夏は熱中症に注意したい。

 

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それで壁があったりすると両脇のタイヤがあたって、端っこがうまく刈り取れない。結局は電動トリマー使うことになる。「エコって難しいよ」

でも良い部分もある。普通、エンジン式だと刈り取った芝は集塵袋に集められて捨てる事になるのだけど、これは刈り取った芝をまわりに撒き散らすだけ。しかし何度も行ったり来たりするうちに切り取った芝がさらに裁断されて、芝生の間に漉き込まれることになる。多少見た目は悪いが、三日もすれば細く枯れて見えなくなる。熊手も要らない。「エコってやっぱりエコだね」

 

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そうそう、スプリンクラーが壊れていたのでついでに交換する。 

 

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まだ植え込みのトリミングが残っているのだけど今日は想定外に疲れたのでここまで。
最後にノズルの放水角度を調整して完了!

【結論】エコってのはつまり体力勝負だよ。