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その日、ナビの示すロスアンゼルスまでのルートは、いつものコースとはまったく別だった。

きっと渋滞をさけるためにそうしているのだろう。リアルタイムなグーグルマップはいつだって正しい。そんな風に自分を説得しながら目的地に近づいているはずなのに、寂れた風景と人のいない工事現場に少し不安がつのる。

 

落書きなのかストリートアートなのか分からない建物の横を走りながら「あの店少し変っている」と気になり道路わきに車を停める。

 

その小さな店は、ホコリっぽい通りにひっそりと佇んでいて、営業している様子はなかった。店の窓には倉庫で使うパレットのデザインが施されていて、つぎはぎだらけのドアはまるで貨物列車のようだ。

 

こういう手作り感のある店構えはいいよなとシャッターを切る。中は見えない。カフェだろうか、それともプールバー?

 

調べてみるとビール・ブリューワーらしい。陽が傾けばどこからともなく人が集まってくるのだろう。気まぐれなグーグルマップで遭遇する街歩きもいいものである。

10月に入って夜は肌寒くなってきた。

 

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