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引き出しや本棚の隅にあるフィルム写真のネガを目にするたびに、いつか整理しなくちゃと思いつつ放置してきた。思い切って捨てしまえば楽になれるかもしれない。でも思い出も詰まっているし、たとえ駄作であってもそんな簡単に切り捨てられるものでもない。

それで今回、ネガのデジタル化を少しずつでも始めたい。デジタル化した後はグーグルフォトに保存して、フィルムもプリントも処分すればいい。

ここで普通ならフィルムスキャナーを買えばいいのだけど、しっかりしたものだと1万円以上はするわけで悩んでしまう。しかしフィルムスキャナーの仕組みを調べてみるとスキャンするというより、ネガの写真を撮っているだけと言うのが分かった。なんの事はない、白い半透明のスクリーンとネガを窓ガラスに貼り付けて、デジカメで撮影すればいいだけのことだ。

と言うわけで、できるだけお金をかけないでフィルムスキャナーを手作りしてみたい。
用意する材料は・・・

  • 白いプラスティック容器のフタ(これはホイップクリームのものだけど、豆腐の容器でもOK)
  • 通販でポスターを買ったときに捨てないで取ってあった紙管
  • どこにでもある黒いビニールテープ
  • カーペット用の両面布テープ(普通の両面テープを数枚重ねてもOK)

 

白い容器のフタを光にかざすとこんな感じになる。晴れた日の屋外や蛍光灯に近づけばもっと明るく透過する。

 

その容器を7センチ四方くらいの大きさにカットすると二枚になり、これがスクリーンとフレームになる。

 

スクリーン側に35ミリフィルムの幅よりほんの少し広めに両面テープを貼り付ける。

 

余分な両面テープを取り除くとこんな感じになる。このテープの厚みと幅がフィルムを左右にスライドさせる隙間となる。

 

次にフレームを作る。フレームの大きさは好みだと思うが、実際の36mmX24mmよりほんの少し大きめにカットした。この方がフィルムを撮影する際に位置決めがしやすくなるだろう。

 

スクリーンとフレームをくっつけるとこんな感じになり、みためはスライドフィルムに似ているが、フィルムを横に動かせるのが大切なポイントとなる。

 

スキャンするときは逆光の中で写真を撮るようなものなので、フレーム部にビニールテープを貼って乱反射を防ぎたい。

 

次に円筒の紙管を二センチくらいの高さでカットする。例えば円柱状のものを軸に対して直角に切りたい時は、紙をぐるりと巻いて円周を一致させると簡単にケガキ線が引ける。

 

あとはカッターナイフを使い、紙管を回しながら少しずつカットする。

 

で、カットした紙管とスクリーンをテープでくっつければ出来上がり。作業的には30分くらい。

 

早速スキャン(ネガの撮影)を開始するが、その前にデジカメに10倍のクローズアップレンズを取り付ける。マクロレンズを持っている人はそっちの方が良いと思う。

 

これがカメラにスキャナーを取り付けた状態。捨てずに取ってあった紙管が、うまい具合にクローズアップレンズにフィットしてくれるので助かる。

 

デジカメを窓に向けて、ファインダーをのぞくとこんな感じだ。予想外にうまくいったのでちょっと感動した。この写真は、先日古い一眼レフでフィルム写真を撮りたくなり、ヒストリータウンを撮り歩きしたきたときのもの。

 

フィルムの水平を出したら、ズームでファインダー内全体にまで寄せてシャッターを切る。デジカメの設定は何も考えずにオートで撮っている。画質は5メガピクセルくらいで十分だろう。

 

撮影した画像はPCに取り込んで、画像ソフトのファイヤーワークスを使って加工する。作業はそれほど難しくなくて、フィルター機能の「反転」と「自動レベル補正」だけでこうなる。でも撮影時の目で見た感覚や色合いの誤差があるので、もっと念入りにレベル補正を調整した方がいいかもしれない。

という訳で、試作してみてダメだったらスキャナーを買うしかないと思っていたけれど、これで十分なのでいきなりのフィルムスキャナーの完成となった。材料費はおよそ30円くらいかと・・・

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