ブリキ板を使ってヤマハSR400&SR500のシートカウルの補強と修理

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ヤマハSR400&SR500の樹脂製シートカウル

前回、ヤフオクから落札したSR400のガソリンタンクのヘコミを木槌とホットグルーで修復した。すぐに車体に取り付けたいが、肝心のタンクキャップがまだ届いていない。アメリカのアマゾンから買ったのに、どうやら中国から発送されてくるらしい。一抹の不安を抱えつつ、80年代の初期型カラーリングにするため、タンクとペアカラーであるシートカウルの修理を進める。

 

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このシートカウルは、できればプラスティックではなくて鉄板でしっかり作ってほしかった。もうひとつのパーツバイクも同じように破損していて、特に左側のダメージが大きい。これはたぶん車体を支える時に、ついこの華奢なカウルを手でつかんでしまうからだと思う。構造的にもそれほど丈夫とは言えない。

このまま接着剤でくっつけてしまおうかとも考えたが、今度この部分に少しでも力を加えたら、それだけでパキッといってしまいそう。補強しても効果があるかどうかは分からないが、少なくともこれ以上の破損は避けたい。

 

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それでアルミの板を裏側からあてて部分修理しようかと思ったが、ネジ5本で固定するU字型のフランジ全体をブリキの板で補強することにした。ブリキ材は自宅のダクトを修理した際にあまった部分を活用する。

 

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まず内側からU字フランジの型を取りたいので、そのためのサポートを段ボールで作る。

 

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ホームセンターで売っているビニール製の化粧シートを内側に貼り付け、U字に沿ってラインを書き込む。

 

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ダンボールのサポートごとシートを剥がす。

 

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ラインに沿ってシートを切り取れば、U字フランジの型紙となる。

 

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その型紙シートから段ボールを剥がして

 

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ブリキ板に貼り付ける。

 

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シートに沿って金切りバサミで切り取れば

 

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シートカウルの内側にぴったり納まる。

 

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今度は軽くクランプして反対側からラインを引く。

 

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こんな感じでU字フランジ補強のラインと穴あけのおおよそ位置が決まる。

 

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次に内側のラインに沿って余分な部分を大雑把に切り取る。穴はポンチを入れるだけでまだ開けない。

 

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U字フランジ補強板とシートカウルの合わせ面をサンドペーパーで荒く仕上げ、アルコールできれいにふき取り接着する。この接着剤は時間がかかるが、プラスティックやガラスそして金属など何でも強力に接着してくれる。

 

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接着剤が固まるまで24時間放置したのちクランプを外す。

 

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ブリキの余分な部分をリューターとヤスリで削り取る。

 

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ネジ穴は小さめのドリルで慎重に穴をあけて、丸ヤスリで広げれば元穴にぴったり合わせられる。怪我をしないようにバリを取り除いて出来上がり。

 

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最後に、必要ないと思うけど黒で塗装すれば補強したことも分からない。以上でシートカウルの補強と修理は完了。

デカール張りとクリアペイントに続く!

 

 

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