そう言えばジャックの桃の木のこと
以前、家の前には大きなペッパーツリーが立っていて、ある日強風で倒れてしまった。その木はお隣さんのピカピカのコルベットを直撃してしまい、トラブルになりかけたがどうにか保険で補償してもらった。
それに嫌気がさして、もう何も植えないつもりだったが、娘の「桃を植えたい、それもできるだけ早く食べたい」との願いから「ファスト・グロウ」と呼ばれる桃の苗木を買ってきて植えた。
確か苗木を植えたその年に小さな桃の実がなって、なかなか美味しかったのを覚えている。でもそれ以降は動物に食べられたり、まったく実がならなかったりして三年が過ぎてしまった。
でも何もしなかったわけではなくて、せっせと木の根元に野菜の切りくずやタマゴの殻を埋めては、お米のとぎ汁などもまいた。と言うわけなのか分からないが、もう幾つも実がつき始めていて今年は大いに期待してもいいのだろう。
この苗木が早く成長して実が成ることを願って名づけたのが「ジャックの桃の木」
あれから桃の木はもう軽く三メートルの高さを超えていて、季節の変わり目とともに時間の流れの速さに戸惑っている。