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見たいと思っていた映画「夏美のホタル」

有村架純、夏の思い出、バイク、プロを目指す写真家がキーワード。これはきっとすごくいい映画なんだと期待していたが、見終わったあとの虚脱感がぬけない。こんな映画も珍しいのでネタばれにならないくらいに感想を書いている。

出演者は、主人公の有村架純の他に工藤阿須加、小林薫、光石研、吉行和子といった豪華キャストなのに、なんでこんな風に仕上がったのか頭の中で整理できない。

有村架純さんが一途でまっすぐな役を演じたら、これほどの女優はいないはずなのに、ただの生意気な小娘にしか見えなかった。原作もそうなんだろうか。映画と原作って時々大きなズレが発生する。確かめたいがしばらく時間をあけてからじっくり読みたい。

ストーリーは、えっと・・・ 昨日みたばかりなのにあまり思い出せない。

印象に残っているのは、「夏」の季節感がない、カメラワークがゆれすぎる、ホタルがあんまり出てこない。ステマ?されていたほど映像はキレイでも幻想的でもなかった。

でも冒頭の「大山千枚田」のシーンは良かった。きっとドローンで撮影している。緑の穂が揺れる棚田の尾根を夏美のSR400が走りぬける。それを追いかける映像の浮遊感が素晴らしい。カメラの手ぶれも意識的にやっているのはわかるけど、ブレ過ぎだと思う。

それから写真学校の学生って、あんな風に撮るのものだろうか。

フィルムカメラのシャッターをまるでデジカメのようにきっている。そりゃまあ、プロを目指しているからそうかもしれないけど、そのカメラ、フィルム入ってないよねって感が否めない。

また、ちゃんとピント合わせているのかってシーンがあったり、ニコンF3(当時のプロ用?)をよく知らないけれど、シャッター速度1/2くらいでホタルとか撮れるのだろうか。というより暗い場所でシャッターが開いてから閉じるまで、手元が動いているようにも見える。

せめて三脚くらいはと思うのだけど、「フィルム写真は現像するまで分からないし、一瞬でダメになったりする」なんてセリフがあったりして矛盾している。

他にもあのテント張っている橋の上って廃道なのかなとか、女の子一人で野宿って今時の日本でありなのかとか、頭の中に色んなクエスチョンマークが浮かんできてもやもやしてくる。

そんなこんなで、だんだんと集中力がなくなってきてストーリーはどうでもよくなったままで終わった。もちろん有村架純さんが悪いわけじゃない。

最後にとっても大きな疑問が残っている。

父親が小学生の女の子をバイクの後ろに乗せて遠乗りとかいくかな。それにその娘って半そでのTシャツだよ。元レーサーなら事故の怖さとか普通のバイク乗りより熟知しているはずなのに・・・。私は、娘はもちろん息子ものせない。

二人乗りしているときの危険回避操作って、後ろに乗っている人には伝えられない。突然に現れる障害物、段差、複合カーブなど車体を倒しこんだり、立て直したり、腰を浮かしたりしなくちゃいけない。同じ大人なら前を見ているからある程度は同期してくれるけれど、子供はしがみついているだけで前が見えない。

それに子供って乗り物にのるとよく居眠りする。だからくくり付けていない荷物をタンデムシートにのせているようなもの。もしこの映画をみて「オレも子供と一緒に二人乗りツーリングでも行こうか」って思った人がいたら、ちょっと考えてほしい。

どうしても行きたいなら子供が高校生くらいになるまで待とうよ。それがこの映画を見ての一番の感想だった。