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フィルムカメラを引っぱり出してきた。自分ではそんなに古いとも思っていないが、発売が1970年代なのでもう40年以上も前のカメラとなる。やっぱり古い。このカメラはアメリカで中古を手に入れてから20年ほど使っている。 でもまだまだ元気。慣れないながらもモルトを貼り替えた。フィルムの巻き上げもシャッターの動きもまったく問題ないし、リングの動きもいたってスムーズだ。

 

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あらためて手に取ると、ボディーのカバーを開いてフィルムを装てんするという行為が神聖な儀式のように思える。シャッターを切る一枚一枚がデジタルカメラとは比べ物にならないほど重たい。普通は写真を24枚しか撮れないから、結果的に無難なアングルと露出を選んでしまうわけで、あまり冒険はできない。それでもその24枚の中に一枚くらい、自分なりに気に入る写真が撮れていることがある。

 

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「コトッ」と入れる小さなスイッチや「キュルキュル」と巻き上げる操作感が、使うごとに手に馴染んで、ただの機械なのにいつの間にか気の置けない友人のようになった。

 

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ボディー全面にまで周り込むように巻き上げるフィルムレバーは、華奢なようでいて確実にフィルムを巻き取ってくれる。ローテーションが終わる直前に一瞬軽くなるような感覚と最後の「カシッ」という音で、さあ次もしっかり撮ろうという緊張感が生まれる。

シャッターは重すぎず軽すぎず、静かにボタン押し下げれば、ごく自然な動きでボディの中の吸い込まれていく。その次の瞬間に「カシャン」とシャッターが落ちる。それは撮影者の緊張が解放される瞬間でもあると思う。そのたびに「自分の思うように撮れただろうか」と心配になる。結果は現像するまで分らない。

 

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TTL測光という当時画期的なテクノロジーが採用されていても、結局は撮影者の感みたいなものでしかないわけで、それでいいのだろう。期待する結果もあれば、失敗もずいぶんあって、そして偶然の結果が思いがけない一枚となっていることもある。写真の中にも一期一会が存在する。

 

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当事、世界最小最軽量の35mm一眼レフと言われたそのボディーに、75-150ミリのズームレンズ載せてみる。この重量感は一体なんだろう。冷静に感じ取れば、それはずいぶんと重たい。これが時代の重さなのだろうか。機能だけで考えればエントリーレベルのコンパクトデジカメにさえも勝てない。

でもこのカメラを手にしながら笑顔でいる自分に気がつく。これはこれで良いのだ。デジタルカメラと較べる必要もなく、古臭いことを嘆く必要もない。このカメラの独特の機械音、質感、重量、そして少しだけ面倒な作業が魅力なのだ。

 

オリンパス OM-2スペック(おもな仕様のみ)

  • カメラ:OMシステム系、35ミリ・フォーカルプレーン自動露出制御電子シャッター
  • 画面サイズ:24×36mm
  • レンズ:オリンパスOMマウント、バヨネット交換式(回転角70°)、フランジバック46mmボディ
  • ボディサイズ:136×83×50mm、520g
  • 形式:絞り優先自動露出制御電子シャッター
  • 測光方式:TTLダイレクト測光式高輝度中央重点、低輝度平均的測定
  • 測光範囲:ASA100・F1.2、約60秒~F16、1/1000秒
  • 露出補正方式:大型ダイヤル式、±2EV フラッシュ
  • 自動露光:TTLオートストロボ連動接点付
  • シャッター:フォーカルプレーンシャッター(マウントダイヤル式)
  • 自動露出制御時間:1秒~1/1000秒 手動露出時間:B~1/1000秒
  • セルフタイマー:レバー式(約12秒)スタートレバーにより始動
  • フィルム感度:マウントダイヤル式 ASA12~1600
  • フィルム巻上:レバー式巻上角150°、二重巻上防止・二重露出防止付
  • モーターフィルム巻上:専用モーターユニット着脱式、連続巻上速度毎秒5コマ
  • ファインダー:ペンタプリズム式広視野ファインダー
  • フォーカシングスクリーン:交換可能
  • ファインダー視野率:97% ファインダー視野角:短辺23°30’、長辺35°
  • 反射ミラー:大型クイックリターンミラー
  • アクセサリーシュー:着脱式、ダイレクト接点付
  • 電源:1.5V銀電池(2個)

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