「ネコは健康に注意してあげれば、20年は生きられるんだって」
動物病院から帰ってきた娘は、嬉しそうにそう言った。
きっとKOKOROの獣医さんから色々と聞いたのだろう。

私は顔には出さなかったが一瞬うろたえてしまった。
そうだ、忘れた事にしているが犬も猫も人間ほどは長く生きられない。

いつの間にか私はKOKOROのパパさんとなり、妻はママさんになってしまった。
娘はKOKOROへ話しかけるとき、自分の事をお姉ちゃんと言っている。
でも一番年下のKOKOROはすぐに娘と同じ年齢になり、そして追い越していってしまう。

我が家では10年以上前からハムスターを飼っている。
お嫁さんかお婿さんを迎え入れて、世代交代をしながら一緒に生活してきた。

ハムスターは長くても二年ほどしか生きられない。
早いときは数ヶ月で死んでしまうこともあった。
たとえ一緒にいる時間が短くても、手の中で死んでいくのはつらいものがある。
だから娘にとって、20年という時間は途方もない長さなのだろう。

しかし一緒に過ごす時間が長くなればなるほど別れはつらくなる訳で、
いつかKOKOROを看取る時、心の整理ができる大人になっているのだろうか。

いやその前に、一人暮らしをするときにはKOKOROと一緒に家を出ると言う娘を、
私は冷静に見送ってあげることができるだろうか。

動画はココロが健康診断を受けた時の少しおびえている様子。