妻から釘をさされたベランダのひさし

裏庭から見上げる雨上がりの空

裏庭から見上げる雨上がりの空

ここ最近、珍しく雨が降ることがある。先週は山の頂にうっすらと雪が積ったほどだった。昨日も昼過ぎからよく降った。週末の今朝は少し肌寒くて、なかなかベットから抜け出せない。

ブラインドの隙間から差し込む光から快晴の雰囲気が伝わってくる。雨があがったら裏庭の雑草を引き抜こうと計画していたとを思い出してしまった。仕方なくごそごそとベットから抜け出てコーヒーとパンで遅い朝食を済ませる。

雑草は湿った土のおかげで簡単に引き抜けた。と言っても範囲が広いので半分ほどを残して作業をやめる。残りは明日やれば良い。

腰をあげて空を見上げる。うちの裏庭には作りかけのベランダの庇があって、近いうちに撤去しようと思っていた。家を買った頃にあれこれとデザインを考えながら作り始めたのだけど、しばらくして二つの大きな失敗に気がつき、以来そのままになっている。

一つ目が、そもそも裏庭が北側なので庇そのものが要らない。だから透明なアクリルでも使わない限り家の中が暗くなってしまう。その問題をどうしようかと考えているうちに、もうひとつの問題が発生した。

それは地面から立ち上げた柱が、防腐処理をしていたにもかかわらず腐食が始まったことだった。それも水はけの良さそうな場所に立てた柱だけが傷んでいる。原因はすぐに分かった。庭で飼っていたコロ(ビーグル犬)のオシッコのせいだった。たぶんマーキング的にも絶好のポイントだったのだろう。

その後、裏庭に犬を放すことも無くなったがが、結局その柱の腐食は止まることもなく現在に至る。それにここ最近はクマンバチが巣を作ったりして困っている。

だから私としてはもう撤去しようと考えていたのだけど、突然妻が「あのベランダの庇、けっこう気に入っているからそのままにしといて」と言い出した。そんな事言われても「ほとんど裏庭に出ることないのに」と頭の中にクエスチョンマークが24個ほど現れる。

でもここで反論したりはしない、ヘタに歯向かうと無意味に泥沼化してしまうだろう。とりあえずは「そうなの」と軽くかわしておいた。気に入っているのなら完全撤去ではなく、縮小かリモデルのような事を考えようかと思っている。なんだかんだ言ってもすべて無くしてしまうのはもったいないような気がしてきた。それに妻が気に入ってくれているのならそれはそれで嬉しい。

雨の上がった週末の空は風が少し冷たく爽やかである。

 

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