「モモコはきっとアライ君の娘だ」の記録
もうだいぶ前の話になるが、外ネコのアライ君と言うのが時々姿を見せていた。
★アライグマのようなアライ君の記事はこちら!
それが二月頃からちょくちょく見かけるようになった。時々KOKOROも反応して家の中から窓の外に向かって威嚇してたりした。あるときは私が家の前の植え込みを剪定していたら、根元からいきなり飛び出してきてビックリしたこともある。
私は尻尾の特徴や白とまだらの模様からアライ君だと思っていたのだけど、実際はもっと小さくてKOKOROがうちに来た頃くらいの大きさだった。
以下の写真は三月の終わりから、最後に全く見えなくなってしまった6月までの記録である。
ある日KOKOROがリビングの窓と台所のドアを行ったり来たりしていて大騒ぎしていた。何事かと思って外を見ると、ネコが一匹裏庭をうろついていた。(雑草だらけのうちの庭)
シッポの感じがアライ君みたいだなと思いながら、私は今までこのネコをアライ君と勘違いしていたことに気がつく。
なかなかキリッとした顔立ちのネコ。身を隠せるこんな庭が居心地いいのかもしれない。
好奇心も旺盛らしい。家の中にいるKOKOROに少し興味を示す。
でも警戒心もすごくて、少し物音がするとすぐに逃げる態勢になる。
次の日もやってきた。お腹すかしてるかなと思い、KOKOROのゴハンを分けてあげる。あっと言う間に平らげて水を飲む。このあと、ほぼ毎日くるようになった。それでゴハンを準備したら自動撮影のカメラも設置するようにした。
うーん、やっぱりまだ小さい。ちゃんと食べていないのか華奢な感じがする。このあたりから我が家は仲よくなりたいモードに突入。
夕ご飯にも来てくれる。窓ガラスを叩いても逃げずに、時々こちらを見上げながら食べる。
四月中くらい、もう他人の気がしない。この頃には私も妻もメロメロになっていて、娘は保護したいと言い出す。私はアライ君の子供かもしれないとか勝手に思い込んでいて、娘は勝手に「モモコ」と名前をつけた。メスと言う確証もないのに全員一致で女の子だと決め付ける。
時々見たこともないネコが来ていたりした。モモコの事は心配だけど、しっかり食べて行ってくれたのは嬉しい。
信頼関係を築いてからガレージの中におびき寄せ、ドアを閉めて捕獲する作戦を考えていたが、四月の終わりになると、キャットフードに飽きたらしく、そっぽを向かれることもあった。作戦実行を急がないといけない。
五月に入るもなかなか捕まえるチャンスがない。ゴハンを残すことが多くなったが、我が家の事はしっかり覚えてくれる様子。白黒ネコより出没数が10倍くらい多い。
ある雨の午後、キャットフードがぬれると思い、鼻で簡単に押しのけるようにとカバーを掛けるも素通りされる。
カメラ目線で写る事が多くなった。すこし成長した感じがする。体にほとんど汚れがなくて、毛並みもいい。もしかしたら誰か外ネコで飼っているかもしれないと保護することを躊躇。
五月中くらい。どーしてもカメラが気になるらしい。この頃には私が裏庭に出ても逃げない。でも近づくとダメ。
六月に入ると、白黒ネコのほかにポッサムとか大きなラットとかが出没するようになった。そしてこの時からモモコはぱったりと来なくなった。
モモコが来なくなってからもうずいぶんと時間が過ぎた。最近は白黒ネコさえも見かけない。みんなどうしているだろう。ケンカして怪我してたり、事故にあっていないだろうか。罠をしかけてでも捕まえた方が良かったのかもしれないと、時々思い出している。
我が家はその野良猫にモモコと名づけ仲良くなろうと試みたが、保護することもできなかった。でもとてもすばしっこいネコだったのできっと元気にしていると思う。https://t.co/HfZQIJpVLu #ファインダー越しの私の世界 pic.twitter.com/ldCZpzxnlk
— かもめスタジオ (@kamomestudio) 2015, 11月 20