【無料のAI画像】シリーズあの日にかえりたい「俺たちの朝は消えない」

いまでもおぼえている。あれは1977年の夏だった。

私達は特に理由もないのにいつも一緒で、あのころ人気だったドラマ「俺たちの朝」に夢中だった。口に出すことはなかったけれど、それぞれの出演者に自分を重ねていたと思う。それは偽りかもしれないけれど、今となっては自分が微笑ましい。

私たちは、友だちと恋のはざまでゆれながら、だれも答えをださなかった。この時間がずっと続けばいいのにと願っていた。夢を語っては笑い、恋をしては泣いて、本当にささいなことでケンカした。今ふりかえると私の人生の中で、あの瞬間が一番輝いていたのかもしれない。何をしても生きている実感があった。

あのとき、その先の別れも、将来の不安も見ないようにしていた。それでも確かに精一杯に生きていた。あの頃の私にそっと声をかけてあげたい。「大丈夫だよ、その先もあなたの笑顔は輝いている」って。