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名古屋の会社に働いていた頃、ある先輩が新聞配達の少年に車のドアをキズつけられたと憤慨していた。自転車のハンドルがあたったらしい。

私:「どこぶつけられたんですか?」
先輩:「ここ、キズついているだがね」
私:「どこですか」
先輩:「ここだがね~ 反射させると見えるだろ」
私:「えっえっつ?」

私にはそれがどうしてもキズには見えなくて、思えばコスリ傷のようなもので今時のコンパウンドとポリッシャーがあれば修復できたと思う。

結局その先輩はドアを丸ごと塗装しなおしたので、弁償させられた少年が少しかわいそうだった。でもあとで名古屋の人は、車に対しては常にパーフェクトを求めると聞いて妙に納得したことがある。

もしその先輩に「ローラーを使って水性ペイントを塗るんですけど~」なんて言ったらポカンとやられるかもしれない。

ちょっと長くなってしまったが、今回はパーフェクトじゃないけどお手軽に愛車をペイントする話。

上の写真は妻の車で買ってまだ三年もたっていない。それがキズというかバンパーのペイントそのものが劣化して剥げてしまった。

 

近くでみるとウレタンバンパーの下地が見えてしまっている。模様が残っているのはこの上にフィルムを貼っていたからだ。

 

これはプロテクションフィルムと言われるもので、評価が良かったのでアマゾンから買った。もともとは荷物を出し入れする際に、バンパーが傷つかないように貼っていたのだ。

紫外線で劣化したのか品質が悪かったのか知らないが、黄ばんでしまったので張り替えようとしたら、その下のバンパーの表面が腐食していたという笑えない話。

 

なぜ水性ペイントを使うのかというと、ホームセンターにサンプルを持っていくと同じ色をその場で調合してくれるからである。黄色丸にあるスキャナーで色を読み取り、赤丸にあるベースペイントの中に顔料が投入されて希望する色を作ってくれる。

もちろんオートショップでもラッカーやウレタン系のペイントも調合してくれるが、どこにでもあるホームセンターの方が気楽である。それにこのサンプルサイズなら5ドルでチョイ塗りにちょうどいい。

もうひとつ、水性ペイントは塗るのも簡単で、使った後のハケやローラーは水で洗うだけ。子供でもできるし、溶剤の匂いで妻の怒りをかうこともない。

 

写真の四角いプレートは、フロントバンパーにある牽引フックのカバーを外したもの。今回これをスキャンして調合してもらった。右はいつも使っているベア社のセミグロス水性ペイントで室内にも屋外にも使える。フタに貼ってあるラベルは、ペイントが足りない場合にこれを持っていけば同じように調合してくれる。

 

タマゴサイズのローラーキットはウォルマートから買ってきた。スプレーペイントガンもあるのだが、今回はあえてローラーを使ってみた。繊維が織り込まれたウーブンタイプとスポンジタイプがセットになっていて、バンパーの表面は滑らかなのでスポンジの方を使ってみた。

 

ペイントする前に400番の耐水ペーパーで表面を水研ぎする。ウレタンバンパーまで削るとペイントがくっついてくれるか分からないのでほどほどにしておく。

 

水性ペイントを少し水で薄めて塗った状態がこれ。スプレーではないのでミカンの表面のようなデコボコ感はしかたない。先輩にこんなん見せたら気絶するかもしれない。

さて、ここで気づいた人もいるかもしれないが、カラーマッチングがうまくできていない。ほんの少し元の色より黄色っぽく見える。あとで分かったのだがスキャンしてもらったサンプルが若干変色していたようだ。

 

それでも三歩下がればまったく分からない。この部分はもともと傷がつきやすい場所なので傷がついたらまた塗ればいい。

 

後片付けはバケツにつっこんで水で洗うだけ。手も荒れないし匂いもしない。環境的にもこっちの方が良いと思うがどうだろうか。

そんなお手軽ペイントなので、耐候性を心配する人がいるかもしれないが、実証テストは済ませてある。それも十年以上だ。

以前、家の外壁をペイントしていた際に、うっかり自分の車にペンキをつけてしまったことがあった。どうせ水性だからそのうち剥がれてくれると思っていたら、その車が廃車になるまで変色することも剥がれることもなかった。

水性だと絵の具をイメージするかもしれないが意外とタフなのである。

 

ここで鉄人28号のようなフロントバンパーが出てくる。

写真ではちょっと分かりにくいが実は無数にキズがついている。フリーウェイを走っているとダンプカーから砂や砂利がこぼれて飛んでくる。そしてその後続車がベンツだろうがカローラだろうが無慈悲にキズだらけになってしまうのだ。

というわけで、今後の予定としてはフロントバンパーも水性ペイントで塗装してみたい。もしペイントがはげたり変色したらブログで報告するつもりだ。

 

もし「ローラーで車のペンキ塗るとかマジ?」と思った人がいたらこの動画を見ると納得できるはず。

動画を配信しているのはタカラ塗料のずばり「ブラッシュ・カーペイント」というサイト。
http://brush-carpaint.com/

サイトを見ると、最近はフラットやセミフラットでペイントしている人もいるので、それほど違和感はないと思う。むしろホンワカ風の仕上がりになって女性ウケしそうである。パン屋のデリバリーバンや花屋の軽トラをパステルカラーにしたいね。

これならオレでもできる、あたしもやってみたいと思ったら日曜大工の気分で愛車をペイントしてみるのはどうだろうか。