ウォルマートのローストチキン丸焼きが三倍お得だった件!

ウォルマートに行くたびに気になっていたローストチキンは4.98ドル。ホットショーケースから漂ってくる美味しそうな匂いに誘われて立ち止まるのだが、いざ買おうとすると躊躇してしまう。

以前、せっかくアメリカにいるのだから一度は食べてみようとターキーの丸焼きを買ってみたら失敗だった。淡白なのになぜかしょっぱくてパサパサだった。それ以来、感謝祭がきてもターキーを買う事は二度とない。

チキンとターキーは別物だと分かっていても、勇気の一歩がなかなか踏み出せない。

丸焼きの前を五回往復してのち、さらに離れた場所から熟考して決断した。

ターキーの丸焼きに比べればずっと小さい。もし口に合わなかったとしてもこれくらいならどうにかなるはず。家に帰りこうしてフタをあけてみると香ばしい匂いがキッチンに広がる。

さて、アメリカ人はチキンの丸焼きをどうやって食べるのだろうか。

テーブルの真ん中において、家族が争奪するようにむしりとるのかもしれない。色々考えて取り分けられやすいように、大雑把に身を切り取ってみた。

焼き加減がなかなかグッド!

噛むたびに口の中に香ばしさが広がる。身が引きしまっているのにとってもジューシーだ。白身の部分だけでもスパイスとにんにくが染みていて味わい深い。

コレ、このままでビールのつまみになるね。

しかも大人二人でも十分な量である。ゴハンとの相性もいいので和食としても違和感はない。今日の夕飯なんにしようかと献立に迷ったら、とりあえずこれを買ってこれば解決する。

骨のまわりにある身は、無理してとらないでそのままにしておいた。これで美味しいチキンスープができるはずだと直感的に思ったからだ。

かなり濃いめのスープベースが鍋いっぱいにとれた。これに塩と胡椒を加えるだけでもうまいスープになりそうだが、もう少し我慢する。

まずはスプーンを使って骨と身をきれいに分ける。

セロリ、ニンジン、玉ねぎを適当な大きさに切る。

鶏がらスープはそのままだと濃い感じだったので、半分に分けてそれをお湯で薄める。それに野菜とスパゲッティーの麺を入れてコトコトと20分ほど煮込む。

意外と簡単、ホームメイドのチキンヌードルスープのできあがり。

クックパッドのレシピを見ながら初めて作った割にはうまくいった。というよりキャンベルのチキンスープより格段とおいしいし、野菜たっぷりなのでこっち方がヘルシーだ。

それから、ずっと前に「秘密のケンミンSHOW」で見てから、鶏がらのスープがあればぜひトライしてみたかった一品がこれ。

ドンブリの中にゴハンを入れて、その上にタマゴ焼き、レンジで加熱した鶏むね肉、そして酒、醤油、みりん、砂糖で味付けしたシイタケ、ネギがなかったので緑物としてオクラをのせてみた。

そして酒と薄口醤油で味を調えた鶏がらスープをドンブリにかける。食べる直前にゴマと刻み海苔をのせれば、奄美大島の郷土料理「鶏飯」のできあがり。

鶏飯は本場のものを食べたことがないので、どういう味なのか分からない。でも鶏がらスープとゴハンは相性がいいので、これはこれで美味しく頂けた。

ときどきスーパーから鶏がらを買ってきて、自分でスープベースを作ってみたりするがあまり上手にできない。深みのあるスープではあるが少しクセが出てしまう。それにけっこう手間がかかる。

という訳で、ウォルマートの鶏の丸焼きを食べたら、手間をかけずにスープベースができて、さらに料理が二品も作れるというまれにみるお買い得商品だった。

【ウォルマート】ローストチキン丸焼きの評価(独断判定)

【おいしさ度】 ★★★★★ ドラッグストアで買う安物の丸焼きとあなどっていたら絶品だった!
【完食満足度】 ★★★★★ 夕食にしても酒の肴にしても食べごたえあり。
【お買い得度】 ★★★★★ オーブンを使って自分で調理することを考えたらこの値段は激安である。
【直感健康度】 ★★★★★ カーネルおじさんには悪いが、ローストチキンはフライドチキンより脂肪が少ない。
【リピート度】 ★★★★★ ウォルマートに出かけるたびに買うべし!

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